盗聴調査機器のレンタル

これは都市伝説の類に数えられている物語ですが……。

――とあるアメリカの政府機関の人間が、モスクワのホテルに泊まったときの話です。

夜も遅いチェックイン。 重厚で物静かなホテルの中で、そんな時間でも政府機関の2人は部屋の確認を怠りませんでした。 重要な任務です。 万一にも電話の内容を他国の諜報員に聞かれるわけにはいきませんでした。

そう、彼らは部屋のすみずみまで盗聴器を探していたのです。 「おい」 一人がもう一方に声をかけました。 良く見ればじゅうたんの下にかすかな出っ張りが確認できます。 2人は家具をどかし、部屋のじゅうたんをはがしてみました。 すると、そこ取り付けてあったのは大きなボルト状の器具。

2人はそれを取り外し、窓の外へと投げ捨てました。 「床下に盗聴器を仕掛けても無駄だ」 そうして安心して眠りについたのです。

翌日、チェックアウトしようとした2人にホテルマンが謝罪しました。 「昨晩はお騒がせしてすみません」 まさか盗聴器のことを白状されるとは思っていなかった政府機関の2人。 驚いていると、さらにホテルマンはこう続けました。 「昨日の夜、あなた方の下の部屋で突然シャンデリアが落下して大騒ぎになったんです。うるさかったでしょう」

2人が盗聴器だと思って取り外した物は下の部屋のシャンデリアを止めていたボルトだったのです。

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